白いベールの狂詩曲(ラプソディ) |
幼き日のマリアは、天魔界から天聖界をモニタしていた。彼女が見たのは、フェニー (ヘッドロココの幼名) が花嫁衣裳をきた女性に「もうすぐ結婚式がはじまる」と微笑む姿だった。フェニーが結婚する!? 驚いたマリアは天聖界へ邪魔しに向かう。式場に到着したマリアはやめ妖怪の魔力で花嫁の結婚する気を奪う。満足して帰ろうとするマリアだったが、フェニーに見つかり事情を知られてしまう。「ひとを不幸にする子は嫌い」とフェニーに叱られた彼女は「だってフェニーが結婚するなんて」と泣きだす。フェニーは、新婦は自分ではなく叔父だと告げる。なんとなくどきまぎしてしまうふたり。そのとき、こっそりと隙をうかがっていたケンダ魔にマリアが人質にとられる。ふたりは協力して、またマリアを追いかけてきたエリスに助けられたこともあり、危機を脱する。エリスはやめ妖怪の術をとき、マリアを連れ帰る。フェニーはマリアに「嫌い」と叱ったことを思い出して「本当は嫌いじゃない」と叫んだが、彼女には届かなかった。
番外編である「愛のメモワール」の三作目。上記の粗筋は、マリアとエリスの思い出話という体裁をとっている。衣装その他から、てんとう虫コミックス3巻のスノーリア編、マリアとエリスが再会し、マリアが大量にたこ焼をご馳走するシーンでなされた思い出話と思われる (ただし、背景の窓の形が違うのだが)。
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written in 2000.01.13, rewitten in 2005.04.20