午後のお茶(アフタヌーン ティー)をごいっしょに
幼き天魔界の王女マリアは、ティー魔ポットをもって天聖界に赴く。ティー魔ポットで入れたお茶は、飲み終えたあとはじめてみた相手を好きになる効果がある。マリアがロココにお茶を飲ませようとしたとき、天地球から天聖界を訪れていたかぐやがあらわれる。かぐやは、悪魔であるマリアに対し恐怖心を抱くが、ロココの「マリーは悪い悪魔ではありません」と言う説得に応じる。そしてロココは、かぐやを落ち着かせようとマリアの持ってきたお茶を飲ませてしまう。ティー魔ポットの魔力で、かぐやとロココがくっつてしまうことをおそれたマリアは、かぐやの前に飛び込む。と、かぐやは魔力の効き目でマリアに惚れる。マリアとかぐやが仲良くなった、と勝手に勘違いして喜ぶロココだが、ポットから現れたティー魔ポットの精は、同性どうしの交際を潔しとせず、ふたりを攻撃する。マリアはかぐやを庇って攻撃を避ける。ロココはふたりを助けようとポットを攻撃し、倒すことに成功した。我に返ったかぐやはポットの魔力が効いていたときのことは覚えていなかったが、マリアがポットから自分を守ってくれたことは覚えていて、マリアと打ち解ける。
いわゆる、惚れ薬系ネタ。ティー魔ポットは、悪魔の癖に自分の使命を清く正しい男女交際、と認識している。べつに悪人ではないようですが、ちょっとした勘違いから、ヘッドロココとワンダーマリアを敵に回してしまったのが運の尽きという感じで、あっさり倒されてしまう。
「ぴょんぴょん」最終号に掲載、単行本『愛の戦士ヘッドロココ』6巻収録。「愛の戦士ヘッドロココ」は「ぴょんぴょん」が終わって連載が「ちゃお」に移動するにあたって移動先にあわせて絵柄が変わっている。この話は「ぴょんぴょん」掲載だが「ちゃお」移動直前で両者の橋渡しをしようというもくろみなのか「ぴょんぴょん」と「ちゃお」の絵柄の中間のような絵柄になっているように思う。子供時代の話なので、今までとの目鼻立ちの違いはあまり目立たないが。

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written in 2000.01.13, rewitten in 2005.05.10