一条真珠の社長令嬢 麗海は、夢でみたハート形の島を訪れる。その夢の中で「紋章」を見、「ナイアーデ」と呼ぶ声を聞いていた。訪れた島は、東観光の総帥 東京子により、買収とリゾート化の準備が着々と進んでいた。しかし、麗海が宿泊した民宿「原」だけはかたくなに土地をまもっていた。民宿には孤児だった青年、鳥越翔 通称「バード」がいた。麗海は彼に案内を頼んで、「紋章」や「ナイアーデ」といった彼女の夢に出てきたものを探す。探しつづけるうちに、麗海とバードは岩に描かれた紋章を見つける。紋章に手を振れると、彼らの手には、紋章が現れる。その夜、バードは麗海に島に古くから伝わる伝説を伝える。その伝説とは、『昔、島の海の向こうに大陸があり、その大陸では「空」「海」を支配するものたちが争そっていた。そして「闇」を支配するものがこのあらそいに乗じて大陸をのっとろうとした。そして、三者の争いは神の怒りに触れ大陸は沈んでしまった』。この話しを聞いた麗海は、突然「その大陸の名は『アトランテ』だと思い出す。が、そのとき民宿で火事が発生する。この火事は、東京子が仕組んだものだった。東京子は、バードを船上パーティに招き、彼もこれを受けてたつ。麗海もこのパーティについていく。が、案の定バードは京子から無理やり「交渉の席」に座らされてしまう。と、ともに麗海は別室に閉じ込められる。彼女はその部屋で例の「紋章」発見し、それに手を触れると再び彼女の手に「紋章」浮かび上がる。そこへ京子が現れた。「オマエもアトランテの者の生まれ変わり…。」京子は、アトランテの闇の一族の生まれ変わりだったのだ。麗海は「海」の、バードは「空」の一族の生まれ変わりであることが判明する。二人は、「覚醒」し共に京子と戦い勝利する。麗海の前世「ナイアーデ」とバードの前世「ミハエル」は、憎しみ会う一族の者どうしにも関わらず愛し合ってしまっていたのだ。ふたりは、再び悲劇を繰り返さない為に京子と戦い勝利したのだった。と、いうお話。なんか続きが書けそうですね。それにしても、藤井みどり先生は対立する陣営に属する二人が愛し合ってしまった、という設定が結構お好きなようです。そのうち「帝国と同盟」とか登場したりして(爆)。コミックス『スターライト』収録。
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